中学で不登校だと、全日制の高校に行けるのか不安に思いませんか?
でも大丈夫。不登校でも、全日制高校の受験はできます。
この記事では、主に東京都・神奈川県の不登校生が活用できる「オープン入試」についてご紹介します。
「オープン入試」とは?
「オープン入試」とは、
- 私立高校で行われる
- 入試当日の筆記試験の点数だけを見て合否を決める入試
のことです。
高校によって名称は様々ですが、一般的にはこのような仕組みの入試はまとめて「オープン入試」と呼ばれています。
東京都・神奈川県で主に運用されている名前・仕組みです。
「内申点」、すなわち授業時の態度や定期試験の点数をもとにして決まる学校の成績を見る推薦入試や一般入試とは、別の仕組みです。
入試の科目は国語・数学・英語の3科目であることが多いですが、高校によって面接があったり、科目が違ったりします。
不登校生にとってのメリット
それでは次に、なぜオープン入試が不登校生にとって活用できる入試なのか、メリットを紹介します。
内申点が関係ない
まず最大のメリットは、出席日数や定期試験について気にしなくて良いということ。
不登校になると、出席日数が少なくなってしまったり、定期試験を受けていなかったりするでしょう。
それだと、内申点を見る入試では、高校が設けている受験基準に届かなかったり、受験できてもかなり不利になったりしてしまいます。
オープン入試では、これまでの学校生活の積み重ねではなく、当日の試験の結果だけが見られます。
「中学校は行けなくなったけど、勉強は苦ではない」
「入試に向けて、気持ちも学習面も備えられそう」
という生徒さんにはおすすめです。
中学不登校でも全日制にチャレンジできる
全日制の高校の入試は、内申点を見る一般入試や推薦入試が主流ではあります。
そのため、「不登校から全日制高校を目指すのは難しい」という印象を持っている方もいるかもしれません。
しかし、先ほどもお伝えした通り、内申点を見ないのがオープン入試です。
「不登校でも全日制高校にチャレンジできる」というのが大きなメリットです。
デメリット
さて、これまではオープン入試のメリットを紹介してきましたが、短所もいくつかあります。
試験は一発勝負
「試験の点数だけを見る」のは、メリットである一方、「一発勝負になる」というリスクも伴います。
しっかり試験日に行けて、実力を発揮できそうなら全く問題ありません。
しかし、「外出自体もしんどい」「あまりにも緊張してしまいそう」という場合は、試験に行こうとすること自体が精神的に負担になってしまうのであまりおすすめできません。
枠が少なく、倍率が高い
基本的にオープン入試で高校に入れる人数は、一般入試と比べてかなり少ないです。
そのため、倍率が高くなりがち。
自分にとって難易度が高い高校のオープン入試だけ受ける場合は、だめだったときのことも考えておけると良いでしょう。
実施していない高校もある
オープン入試は、実施する高校もあれば、実施しない高校もあります。
そのため、一般入試などに比べると、高校の選択肢が少なくなってしまうかもしれません。
まずは入試の方法も含め、自分の状況に合った高校を探してみてください。
高校によってオープン入試の名称も様々なので、募集要項を見て、受験条件を確認してみるのをおすすめします。
受験勉強が必要
オープン入試で合格できるかどうかは入試の点数次第なので、それなりに受験勉強をしてから臨む必要があります。
「不登校の間、勉強から離れていた」という人にとっては、少し大変かもしれません。
勉強から離れていた場合、復習や、学習していない範囲の勉強など、時間が必要です。
受験勉強は余裕を持って始められたらなお良いです。
ただ、始めるのが遅くなっても、どこも受けられない・間に合わないというわけではないので、相談できる人に相談してみてください。
オープン入試を実施している高校の探し方
それでは、オープン入試での高校受験を考える場合、どうやって高校を探したら良いのでしょうか。
いま中学生なら、所属している中学校に調べてもらうのがまず良いでしょう。
オープン入試の事情は都道府県や自治体によって違いがありますし、学校の協力を得られるかも学校によって違いがあります。
担当の先生などに相談できないか検討してみましょう。
自分で探す場合、各種サイトで検索してみたり、高校の公式ホームページを見てみることになるでしょう。
調べてもよくわからなかったら、高校に問い合わせて確認することをおすすめします。
「〇〇入試というのは、当日の試験の点数だけ見るものか」
「不登校で内申点をあまり使いたくないが、それでよいか」
を確認できると良いです。
興味のある高校が絞れてきたら、説明会に行けそうなら行ってみたり、模試を受けて自分のレベルを知っていくことで、実際に受験するか判断していきます。
まとめ:他の選択肢も見つつ検討してみましょう
いかがでしたか?
オープン入試がどんなものか、少しでもわかったなら何よりです。
オープン入試を利用するのが自分の状況に合うか、合格後は高校に無理なく通えそうか、検討してみてください。
REOでも、オープン入試の受験を目指す生徒さんのサポートを行っています。
お気軽にご相談くださいね。