通信制高校には、決められた回数の対面授業を受ける「スクーリング」があります。
通信制高校で単位を取って卒業を目指すには、必ず参加しなければいけないものです。
中学までに不登校を経験して通信制高校に入る人も多いと思いますが、そんな方へ向けて、スクーリングとはどういうものなのか紹介します。
スクーリングの内容
教室で各科目の授業を受けます。
いわゆる一般的な集団授業で、前に先生がいて、講義を聞いていく形式です。
授業時間は1コマ50分である場合がほとんどで、一般的な高校と同じくらいです。
(単位認定のために法律で時間数が決まっています。)
最後に、授業に出席していた証として課題を提出したりして、1コマが終了します。
課題はそれほど難しくないので、授業に出席していれば大丈夫です。
これを、1日に何回か繰り返します。
「授業をひたすら聞くことが苦手」など集団授業を受けるのが難しい人に向けては、プリント学習を進めていく形を取っている高校もあります。
学校によって、宿泊か日帰りかで分かれます。
1日の時間割は、特に宿泊型の場合はハードになるかもしれません。
少ない日数で一気に済む分、1日に8時間授業を受けることもあります。
場所
学校によって、開催場所はさまざまです。
趣向を凝らして地方に行く場合もあれば、メインの校舎で行う場合もあります。
自宅から遠方のものに参加する場合は、宿泊することになります。
日帰りのスクーリングだと、大学や専門学校などの施設を借りて行われることが多いです。
不登校生でも大丈夫?
通学が少なくて済む通信制高校ですが、スクーリングは対面でないといけないので、
「本当に参加できるのかな?」
「行けなかったらどうしよう」
と不安に思う人も多いでしょう。
不登校を経験した生徒さんで、抵抗なく最初から全てのスクーリングに参加できる人はほとんどいません。
「普段外出しない」「朝は寝ている、昼夜逆転している」という人にとっては、同じ高校に所属する生徒と顔を合わせて、1日に授業を長時間受けるなんて、ハードルが高く感じられて当然です。
なので、できる範囲で「頑張って行ってみる」という子が多いです。
他の選択肢と比べた上で選んだり、「行かなきゃいけないものだから」と割り切って頑張る、というタイプの生徒さんもいます。
しんどかったら無理せず休んでくださいね。
一方、「自分には行けない」と決めつけず、一度チャレンジしてみるのもありです。
意外と、「中学と違って知らない人ばかりなら大丈夫」「前はだめだったけど行けた」など、予想と違うことがあるかもしれません。
スクーリングに行けないと、残念ながら単位は取れません。
ただ、行けなかった回があっても、違う回にまとめて行けば良い場合もあります。
「この日に行けないとだめだ」と思いこみすぎないでくださいね。
「今日だめでも、違う回に行ければ大丈夫」と思っている方が、すんなり一度で行けることもあります。
途中まで進めたレポートなども来年度に引き継げる場合があるので、学校ごとにどういう対応をしているか確認してみましょう。
まとめ:スクーリングにも色々あります
先ほど紹介した通り、スクーリングには大きく分けて「宿泊型」と「日帰り型」があります。
場所も様々です。
多少でも行きやすいと思えるスクーリングがある学校を選んでみましょう。
また、中学以降の進路に関してはいろんな選択肢があります。
焦らずに、自分に合った道を考えてみてくださいね。